ポン太のゲームレビュー

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【思い出と共に振り返る】『ファイナルファンタジーXV』の魅力と欠点を徹底考察!

 

「ゲームぶらり旅」第1回でプレイしたのは

ファイナルファンタジーXV

 

PS Nowにて2020年9月1日~2021年3月1日まで

期間限定配信されている本作品。

お手軽価格で遊べる為、この機にがっつりプレイしてみました。

 

総プレイ時間は50時間程、

リアル×ファンタジーの圧倒的な世界観とグラフィックが売りの

ファイナルファンタジーXV』の魅力と欠点を

思い出の写真と共に徹底考察していきます!

 

オープンワールドアクションRPGFINAL FANTASY XV

ファイナルファンタジー XV 初回生産特典 武器「正宗/FINAL FANTASY XVオリジナルモデル」アイテムコード同梱 - PS4

フォーマット:PS4
ジャンル:RPG
PS Now配信期間:2020年9月1日(火)~2021年3月1日(月)

 

あらすじ

世界は「星の病」に侵されていた。そのため、夜は徐々に長くなり、「シガイ」と呼ばれる強力なモンスターたちが暗闇に蔓延るようになっていた。そんな中、ルシス王国とニフルハイム帝国の間で長く続いた戦争が終わろうとしていた。

停戦協定の調印式を数日後に控えたルシス王子ノクティスは、その和平の証として帝国属州テネブラエの令嬢ルナフレーナと結婚式を執り行うため、王の盾と呼ばれる親衛隊グラディオラス、王子の御側付きで参謀役のイグニス、陽気なムードメイカーの親友プロンプトら、3人の仲間たちと共に王都を発つ。

Wikipediaより

主な登場キャラと出演声優

ノクティス・ルシス・チェラム (Noctis Lucis Caelum)
声:鈴木達央、佐藤美由希(幼少期)

ルナフレーナ・ノックス・フルーレ (Lunafrena Nox Fleuret)
声:北川里奈

イグニス・スキエンティア (Ignis Scientia)
声:宮野真守

グラディオラス・アミシティア (Gladiolus Amicitia)
声:三宅健太

プロンプト・アージェンタム (Prompto Argentum)
声:柿原徹也、金田アキ(幼少期)

 

ファイナルファンタジーXVの魅力

序盤の壮大感と自由なゲーム性、広大なルシス大陸の旅

さすがにオープンワールドRPGだけあって、

序盤から色々な所を巡れるのはプレイヤーとしてはかなりワクワクする所。

その広大なマップの中で訪れた場所の思い出をいくつかご紹介します。

 

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『ガーディナ渡船場

 

見渡す限り、どこまでも透き通った海。

まるでリゾート地に来たかのような感動。

相方と「これVRで遊んでたらやばいね。」と話してた思い出の場所。

透き通った海からは大小様々な魚が泳いでいるのが見れる。

 

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『レスタルム周辺(メテオ背景)』

 

序盤に感じるルシス大陸の広大さが圧倒的。

主にレガリア(車)かチョコボが移動手段になるのだが、

この果てしない大地をドライブするだけでもめちゃくちゃ楽しい。

奥行きまで細かく描かれたグラフィックが壮大感を表現していて、

さすが芸術域のFFシリーズといった感じ。

 

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『レスタルム市場』

 

ルシス大陸最大の街であるレスタルムの市場。

所狭しと並んだ露店には食材がずらりと並んでいて、

活気のある市場は巡る前から気持ちをワクワクさせてくれる。

主に料理の素材が売られているのだが、

ここでも食材の細かいグラフィックがより一層リアルな露店感を出している。

 

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チョコボと夕焼けの大地』

 

FFシリーズお馴染みのチョコボと旅。

広大なルシス大陸の隅々までチョコボと走る疾走感がたまらない。

冒険に夢中で、気づけば日は沈み夕暮れを迎え始めていることもしばしば。

 

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 『スチリフの社(ダンジョン内)』

 

ダンジョン内においても綺麗なグラフィックが細部まで表現されている。

スチリフの社は最深部が海底洞窟となっていて、

大陸上とは違った幻想的な風景を堪能することも出来る。

 

水都オルティシエの圧倒的なグラフィック

物語中盤でルシス大陸から渡海して訪れる水都オルティシエ。

圧倒的なスケールと美麗なグラフィックには多くの人が感動を覚えるはず。

 

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『水都オルティシエ入口』

 

長い船旅を終えて辿り着いたオルティシエの入口では

まるでテーマパークの入口のような壮大な風景が広がっている。

ちなみに、オルティシエ(Altissia)はラテン語で最高を意味するらしい。

 

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『青々と広がる海上大都市オルティシエ』

 

海上は青く澄んでいて、街並みもとにかく綺麗で感動。

主に海上の移動がメインになる為、オルティシエではゴンドラで移動する。

優雅な街並みを見ながらのゴンドラ旅はまるでリゾート気分を味わえる。

 

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『水上レストランマーゴ』

 

オルティシエにある水上レストランマーゴ。

水に囲まれたマーゴ店内へはゴンドラを利用して、

「水上市場駅・マーゴ」を経由することで訪れることが出来る。

お洒落な店内の雰囲気が最高に魅力的。

 

大迫力の戦闘シーン

広大な大地で出会う様々なモンスター達との戦闘はRPGの醍醐味。

その戦闘シーンはどれも大迫力の演出となっている。

 

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『乱戦ワイバーン討伐』

 

中盤以降の経験値稼ぎに最適なワイバーン討伐のクエスト。

多勢のワイバーンを相手に激闘を繰り広げるシーンは大迫力。

強力なコマンド技で全体を一掃した時の爽快感がたまらない。

 

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『夜のシガイ鉄巨人

 

夜のルシス大陸はシガイの巣窟と化し、

強力なモンスターが活動するようになる。

 

巨大なシガイとの戦闘シーンも熱い。

 

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『帝国軍の魔道兵器と激闘』

 

ニフルハイム帝国が繰り出す巨大魔道兵器との戦闘も

まるで映画を見ているかのような大迫力。

 

FFお馴染みの登場モンスター達が勢ぞろい

FFシリーズをプレイしてきた人なら覚えているであろう

お馴染みのモンスター達が多数登場するので、

ユーモアな見た目でお馴染みのモンスターや

苦戦した強敵モンスターとの思い出を振り返りながら楽しめる。

 

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『属性吸収にご用心。プリン系』

 

属性装備をつけたまま挑むと意外と厄介なこいつ。

HPが全然削れないなと思っていたら全部吸収されていたなんてことも…。

 

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『驚異の即死ブラスター。中盤最大の強敵クアール』

 

俊敏な動き、強烈な雷撃に加えて即死ブラスター持ちの強敵。

中盤にクアールを複数体相手にするクエストがあるが苦戦は必至。

間違いなく中盤クエストの中で最大の山場。

 

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『はりせんぼんでお馴染みサボテンダー

 

FFシリーズお馴染みのモンスターで、

ユーモアな見た目とは裏腹に

油断してると特殊技はりせんぼんで

大ダメージをお見舞いしてくるトリッキーなモンスター。

 

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FFⅦで印象的だった大蛇ミドガルズオルム』

 

圧倒的な巨体の大蛇で、

FFⅦをプレイしたことがある人なら

あの湿地から追いかけてくるシーンを思い出すだろう。

瀕死になった際のカウンターで放ってくる特殊技ベータが懐かしい。

 

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『FF定番のベヒーモスも超巨大』

 

ほとんどのシリーズで出てくる定番の強敵モンスター。

圧倒的な巨体で描かれたベヒーモスは迫力満点。

 

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『まるでホラゲのシーンのようなメリュジーヌ

 

バイオハザードの世界にやってきたかのような感覚。

FFシリーズではお色気系モンスターの立ち位置だったが、

これは完全にホラゲに近い領域…。

 

移動手段のレガリア(車)とチョコボの疾走感

基本的に移動手段はレガリア(車)かチョコボを使うことがほとんど。

ガリアに関してはTypeDにカスタマイズすれば道路以外を走ることも可能。

また、TypeDはホッピングアクションを兼ね備えているので、

高台からダイナミックなジャンプを決めるド派手なアクションも面白いが、

やはり移動手段で一番の醍醐味はチョコボ旅だろう。

 

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『自由なチョコボ旅』

 

ガリアと違う点は以下の通り。

  • レンタル制なので定期的にレンタル期間の更新が必要
  • 基本的にどこでも呼び出しが可能
  • 一緒に旅をすることでチョコボ自体もLvアップ(最大10Lv)
  • 気持ち程度だが戦闘をアシストしてくれる

チョコボの方が移動の小回りが利くし、

Lvが上がるとスタミナや最高速度といった走行能力が上がるので

ガリアの移動よりも重宝することが多い。

個人的にはレンタル制よりも自分のチョコボを好みに育てたり出来ると

なお楽しかったかなと少々名残惜しい点もあるが、

広大なルシス大陸をチョコボで駆ける旅はそれだけで爽快感は抜群!

 

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『カラフルチョコボ

 

チョコボには様々な色のカラーリングが可能。

自分好みの色のチョコボにして旅をすることが出来る。

 

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『焦げチョコボ

 

一見、黒チョコボと勘違いしそうな見た目だがこれは焦げチョコボ

チョコボが戦闘中にサンダー系の魔法の巻き添えを食らうことで見れる。

クチバシのでろでろ感がちょっとかわいかったりする…(笑)

 

歴代のFFの名曲が聴ける

これは個人的にかなり嬉しかった点。

移動中に音楽プレイヤーを再生することで聴くことが出来る。

歴代FFのサウンドトラック(FF〇〇の思い出)は

旅の途中で訪れる以下の各地ショップで購入することが可能。

  • FF1のおもいで :最初から所持
  • FF2のおもいで 店:レストストップ・ランガウィーダ
  • FF3のおもいで 店:コルニクス鉱油アルスト支店
  • FF4のおもいで 店:ハンマーヘッド
  • FF5のおもいで 店:ガーディナ渡船場
  • FF6のおもいで 店:レストストップ・テルパ
  • FF7のおもいで 最初から所持
  • FF8のおもいで 店:ハンマーヘッド
  • FF9のおもいで Part1 店:コルニクス鉱油カーテス支店
  • FF9のおもいで Part2 店:コルニクス鉱油カーテス支店
  • FF10のおもいで 店:チョコボポスト・ウイズ
  • FF11のおもいで Part1 店:土産ものバーブスト
  • FF11のおもいで Part2 店:土産ものバーブスト
  • FF11のおもいで Part3 店:土産ものバーブスト
  • FF11のおもいで Part4 店:土産ものバーブスト
  • FF11のおもいで Part5 店:土産ものバーブスト
  • FF12のおもいで 店:ベリナーズ・マート ラバティオ店
  • FF13のおもいで 最初から所持
  • FF14のおもいで Part1 店:レスタルム
  • FF14のおもいで Part2 店:レスタルム
  • ディシディアFFのおもいで 店:オールド・レスタ
  • FF零式のおもいで 店:オルティシエ
  • ディシディアデュオデシムFFのおもいで 店:オールド・レスタ
  • ルシスのおもいで 最初から所持
  • Afrojackのおもいで 最初から所持
  • JUSTICE MONSTER FIVEのおもいで 最初から所持
  • KINGSGLAIVEのおもいで 最初から所持
  • BROTHERHOODのおもいで 最初から所持

 

歴代のFF曲ほとんどが収録されているのが圧巻。

どれも良い曲ばかりなんですが、

この中でもいくつか個人的におすすめな曲をご紹介します。

 

FF5ビッグブリッヂの死闘

様々なアレンジ曲が存在するほどFFシリーズお馴染みの名曲。

一本道のビッグブリッヂで戦闘しながら駆け抜けた記憶が懐かしい。

当時ここで戦ったギルガメッシュは結構強かったような気がする。

 

FF6:仲間を求めて

6も名曲は多いですが、その中でも個人的に推したい曲がこれ。

世界崩壊後、散り散りになった仲間を探し求める旅のテーマ。

希望を捨てない感じがよく表現された思い出の名曲。

 

FF7:更に戦う者達

7は話題のリメイクが発売されていますが、

原曲でもかなりかっこいい曲です。

PS音源に切り替わり、FFシリーズの曲がさらに進化しましたね。

個人的にはタークスのレノと苦戦しながら戦ったイメージの曲。

 

FF12:ボス戦

数あるボス戦曲の中ではこれをおすすめ。

宇宙で戦ってるかのような壮大なイメージの曲で

じわじわ熱くなってくる。

 

FF13:閃光

初めて聴いた時は本当に感動した。

後半グングンとテンションが上がってくる曲。

ライトニングの華麗に舞う剣技を思い出しますね。

 

FF13:サンレス水郷

実はこれが一番のおすすめ曲です!

フィールドをドライブするときに是非流してみてください。

優雅な風景を眺めながらの旅に最適の曲!

ただし、イベント前には切っておくことを推奨します。

悲しいシーンで流れると放送事故になります…(笑)

 

旅の思い出を写真に残すことが出来る

おそらく制作側もかなり推していたであろう要素。

主要キャラの一人であるプロンプトの写真スキルで

様々なシーンを写真に収めることが可能。

FF15の美麗なグラフィックを活かした魅力溢れる要素で

自分だけのオリジナルシーンを思い出に残すことが出来る。

 

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『夕焼けの死闘』

 

カメラの角度によって映えたシーン。

ファイア系、ブリザド系、サンダー系と

様々な魔法エフェクトを合わせて撮るとより幻想的になって楽しい。

 

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Stylish×Stylish

 

帝国軍基地での戦闘シーン。

Stylish(スタイリッシュ)な2人の背中合わせ。

サンダー系の魔法も合わせて迫力を強調。

 

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『孤高のハンター』

 

何気ないシーンでもかなり映える。

ファイア系の魔法ですす汚れた顔がポイント。

孤高のハンターの一仕事をイメージ。

 

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『竜殺しの魔導士』

 

スチリフの社最深部のボス(ケツァルコアトル)討伐を

ファイア系の魔法でかっこよくした演出。

火の魔導士をイメージしたシーン。

 

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『暗黒騎士の再来』

 

FF4暗黒騎士セシルの再来か。

どのタイミングの撮影シーンなのか不明。

プロンプトが自動で撮影しているシーンも要チェック。

 

戦闘時は瞬間移動する能力「シフト」や
カウンター攻撃「パリィ」など爽快感のあるアクションが可能

建物から建物へ「シフト」する軽快なアクションや

敵に向かって高速移動して攻撃する「シフトブレイク」

さらにガードコマンドからタイミングよくコマンド操作をして

カウンター攻撃を狙う「パリィ」など戦闘中に魅せるテクニックも豊富。

ガチャ押しで勝つよりテクニックを駆使して勝っていく戦闘仕様なので、

操作に慣れてきて上手く戦闘が展開出来るようになってくると爽快。

 

パーティメンバーの絡みが愉快で楽しい

基本的に旅の最中は常に仲間同士で何かしらしゃべり続けていて

4人コントをしているような内容が多いので見ていると愉快な気分になれる。

 

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ベヒーモスの肉入りカップヌードル

 

時にはバカなことに全力で取り組むことも一つの旅の楽しみ。

あのカップヌードルに入っている肉玉をベヒーモスの肉に替えて

4人だけの贅沢カップヌードルを作ろうというお話。

イグニスがしっかり薬味を添えているのもポイント。

そしてベヒーモスの肉がめちゃめちゃ旨そうなのが腹立つ…(笑)

 

主要キャラの声優陣が豪華

どの出演声優さんも有名な方ばかりなんですが、

特に印象深いのはやはりプロンプト役の柿原徹也さん。

 

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©真島ヒロ講談社フェアリーテイル製作ギルド・テレビ東京

アニメ出演の代表作で言えばやっぱり「フェアリーテイル」でしょう!

FF15に登場するプロンプトというキャラは、

明るく陽気なお調子者キャラ(実は内気)という設定で

実は内気という設定を除けば

大人気アニメ「フェアリーテイル」に出てくるナツそっくりなんですよね!

だから、プロンプトがしゃべる度に

まるでナツと冒険してるかのような楽しい気分になります。

 

もしプロンプトが「食ったら力が湧いてきた~!」とか

言っててもまるで違和感がない(笑)

 

ファイナルファンタジーXVに見られる欠点

前述だけ見ると魅力たっぷりに感じるFF15ですが、

ユーザーの評価は実はイマイチなんですよね。

実際プレイしてみると納得する点も多いのでこちらもまとめてみました。

 

戦闘系クエストのマンネリ化

オープンワールドRPGの宿命とも言えますが、

エストの内容はやはりオンラインゲームに近いマンネリな印象。

指定されたポイントへ行って指定されたモンスターを狩って報告の繰り返し。

一つ一つのクエストにストーリーがある訳ではないので、

段々と作業ゲーに近くなってきます。

ストーリーが濃厚なSEGAの「龍が如くシリーズ」なんかと比べると

エストの楽しみは見劣りしますが、

その分グラフィックの綺麗さに力を入れてる作品なのでそこは仕方なし。

プロンプトの写真スキルがあるので、

様々なポイントで撮影が出来ると思えばぼちぼち楽しめます。

 

戦闘操作が複雑で難しい

慣れれば軽快なアクションを楽しめるんですが、

そこに至るまでの操作はゲーム初心者にはかなりハードルが高め。

特に感じるのは「シフト」の操作と魔法精製の仕様。

序盤に「シフト」の活用法と「シフトブレイク」による攻撃方法などを

教わっていくんですが、これが乱発するとすぐにMPが切れます。

回避行動にもMPを消費する為、

MP切れ(Burst)を起こすと無防備な危険状態になる。

このMPを瞬時に回復するために岩場などへ「シフト」するテクニックが

必要になるんですが、これに気付いたのは物語後半でした。

まぁゲーム難易度自体は決して高くないので

アイテムのがぶ飲みで対応しても全然問題はないんですが、

要はガチャ押し(連打)しがちな初心者は最初難しく感じるかなと言った所。

そして強敵を倒す際に欠かせないのが魔法精製。

ストーリー内でも魔法の威力や重要性について説いてる通り、

通常の攻撃と比べて段違いで強い。

ただ、この魔法は使うまでの手順と仕様がかなり厄介。

まず魔法を使う為の手順が以下の通り。

  1. 魔法の源となるエレメントを吸収して集める
  2. エレメントを使い魔法を精製する
  3. 精製した魔法が詰まったマジックボトルを装備する
  4. 装備したマジックボトルを使用する

この中でも特に癖があるのが2の項目。

2ではエレメントの他にどのアイテムを合成して魔法精製するかが重要で、

ここで何を選択するかによって魔法の効果や威力が大きく変わってしまうのだが、

ゲーム初心者でここに辿り着くのは少し時間がかかるように思える。

 

次に魔法の仕様についてだが、

魔法は対象周辺が効果範囲になってしまう為に

敵と交戦中の仲間も大体巻き添えとなる謎仕様。

その仕様のせいでストーリー終盤では

視力を失ってしまったイグニスを引き連れて戦闘をする際、

魔法を使うたびに「魔法を使うなら先に言え!」と

グラディオラスに一喝され続けるという後味の悪い展開に…。

 

ロード時間が長すぎる

移動をサポートする機能としてファストトラベルという

一度訪れた街やパーキングエリアは一瞬で飛べる機能があるのだが、

これのロード時間がそれなりに長い。

そしてFF15は大陸各地を移動することがとにかく多く、

その大きな要因となっているのが

報告が必要なクエストの多さとストック経験値の仕様。

エストに関してはほとんどが完了報告の為に

一度依頼主まで戻らなければいけないという鬼仕様。

エストがマンネリ化するのは仕方ないとしても、

大したストーリーを挟まないなら

討伐した時点でクリアという仕様でも良かったのではないだろうか。

そして、宿泊した際にストックした経験値を

精算してレベルアップする仕様のせいで

獲得経験値倍率の上がりやすい食事の場所、

精算経験値倍率の上がりやすい宿泊の場所を利用するための

移動も必要になってくるのがさらにきつい。

要約すると効率の良いレベル上げには以下の手順が必要になる。

  1. 経験値倍率の上がる食事が出来るレストランやキャンプへ移動
  2. 効率の良いクエストを何度もループする(1回毎に報告が必要)
  3. 精算経験値倍率の高い宿泊場所へ移動

このように「食事・クエスト受注及び報告・宿泊」と移動だらけの三重苦。

レベル上げ以外にも全クエストの制覇などを目指す場合は

さらに移動回数が増えることになる。

 

 

後半のストーリー展開が残念

最後に、大体のレビューでも言われてるのがこれ。

チャプター9以降のストーリー展開が本当に残念な点。

水都オルティシエに着いたプレイヤーの大半が

美しいグラフィックの街に胸を躍らせ

これから始まる新大陸の冒険を期待していたはず。

ところがここからストーリーと進行は完全に一本道化。

一応過去のルシス大陸に戻ってやり残したことを出来る救済処置はあるものの

メインストーリーの方は一気に大味な展開で進んでいきます。

登場キャラの生い立ちや背景も深く描かれずに物語だけが進行していくので

薄っぺらい人情劇と小難しい王の使命のお話だけという展開に…。

そしてあっという間に10年後の世界に飛ばされ、

寄り道することも出来ずに

あっさり王都奪還のラストを迎えるという残念っぷり。

特にラストダンジョンで10年後の仲間達が事あるごとに

あの時が懐かしいなと話す合う展開は

本当にプレイヤー置いてきぼりの内容でした。

 

ファイナルファンタジーXV総評

巷で言うほど酷評の作品でもないという意見も頷けるし、

ストーリーがひどいという意見も頷ける。

美麗なグラフィックの写真撮影を一種の楽しみと捉えられる人には◎

王道ファンタジーらしいストーリーの完成度を求める人には△

遊ぶ場合は歴代のFFシリーズの名曲を聴きながら、

時にはレガリアに乗って、時にはチョコボに乗って

自分だけの旅の思い出シーンをたくさん集めていく遊び方がおすすめ!

 

ストーリー:★★☆☆☆

グラフィック:★★★★★

サウンド:★★★★★